近年他業種からの参入が多い放課後等デイサービスですが、福祉事業ということで物件や内装に関しての悩みが多いと思います。
今回は、放課後等デイサービスのサービス形態である一般的な放課後等デイサービス(以下一般放課後デイ)と重症心身障害児向けの放課後等デイサービス(以下重心放課後デイ)について、フランチャイズ本部を運営する放課後デイGrannyが立地や内装などの物件について経営者の疑問に答えていく形式の動画を解説します。
参考元:【物件】重心放デイ VS 一般放デイ|物件って場所によって全然条件が違うのですが....どうすればいい? | YouTube
目次
1.物件の条件
2.家賃の相場
2-1.路面店にすべきか?
3.内装のレイアウトや費用
3-1.内装のレイアウト
3-2.内装費
4.駅との距離は近いほうがいいのか
5.まとめ
1.物件の条件
各都道府県で細かい条件に違いがありますが、共通しているのは指導訓練室の必要面積を満たしているかという点です。
指導訓練室は子どもたちが過ごすメインとなる部屋の事ですが、放課後デイだと1人当たり2.47㎡以上(自治体により異なる)が必要であり、10人以上の定員を抱える一般放課後デイでは最低24.7㎡以上の広さが必要なのに対して、重心放課後デイでは最低12.35㎡以上の広さが必要になります。
また、新耐震基準(1981年6月1日以降建築の物件)の必要可否が都道府県により異なります。新耐震基準を満たす必要がある場合は震度6以上の地震に耐えられる設計にする必要があり、この新耐震基準を満たしていない場合は検査やリフォームが追加される可能性があります。
他にも細かな物件の条件や、立地について気を付けなければならないことがあります。
送迎サービスを行う場合、駐車場を確保できるか
都市計画法担当部署で用途地域等の確認
建築基準法担当部署で用途変更等の必要性の確認
管轄消防署で必要消防設備等の確認
浸水想定区域と土砂災害警戒区域の確認
2.家賃の相場
家賃相場は地域によって異なりますが、一般放課後デイが15~30万円、重心放課後デイは15万円ほどです。一般放課後デイは重心放課後デイと比較し規模が大きくなるので、自ずと家賃は高くなる傾向があります。
さらに見落としがちなのが駐車場です。送迎の数が多ければ駐車場の確保が物件探しでも課題になります。1台、2台では小さな金額でも、台数が増えていけば固定費の負担が大きくなります。将来的な駐車場の増減にも対応できる環境がいいでしょう。
路面店にすべきか?
一般放課後デイは競合が多く目立つ場所の方が広告効果にもなるので、路面店の方が望ましいです。一方、重心放課後デイは必要な集客数が少ないため店舗で認知拡大をする必要がなく、極論は戸建て住宅でも法律関係をクリアすれば運営ができます。そのため路面店である必要性がありません。戸建て住宅の場合は駐車場付きの物件が多いので、送迎車の駐車料金も抑えられる点でも重心放課後デイの方が固定費を安くできます。
3.内装のレイアウトや費用
内装のレイアウト
一般放課後デイは競合が多く定員の数も多いので、事業所の個性を出すためやフランチャイズ本部からの指定によってレイアウトに工夫が必要ですが、Grannyの重心放課後デイは本部からレイアウトに関してはほぼ指示はなく、オーナーや従業員の意見で創り上げることができます。一般放課後デイの内装イメージは元気に明るく活発に子どもが遊ぶ場所であり、Grannyの重心放課後デイの内装イメージは温かみのある家庭感になります。
内装費
内装費はピンキリですが、一般放課後デイではフランチャイズ本部によっては600〜1,000万円ほどかかるケースがあります。それは前述のとおり他事業所との差別化を図るためです。一方、重心放課後デイでは大規模な内装を想定していないので、100〜200万円が目安です。居抜き物件などではレイアウトを変えずに壁紙や床材だけ変えるケースもあります。
賃貸物件は会社の資産にはなりませんし、もし利用者が増えて手狭になれば開業後の事業所移転を検討すればいいので、初期内装ではお金をかけ過ぎないことが大事です。
4.駅との距離は近いほうがいいのか
一般放課後デイでは送迎できる子どもの数に限界がある点からも、スタッフの通勤などを考慮すると駅に近いほうが良いのですが、重心放課後デイでは駅に近いかは関係がありません。駅に近い物件は限られているうえに家賃も高いので、一般放課後デイの方が物件探しが難しいです。
5.まとめ
引用:【物件】重心放デイ VS 一般放デイ|物件って場所によって全然条件が違うのですが....どうすればいい? | YouTube
今回はGrannyの重心放課後等デイサービスと一般放課後等デイサービスとを比較し、物件について解説した動画を紹介しました。条件から家賃・内装まで気にすべき点が多々あるので、物件選びの難易度が低い重心放課後等デイサービスに参入してみるのも良いでしょう。
参考元:【物件】重心放デイ VS 一般放デイ|物件って場所によって全然条件が違うのですが....どうすればいい? | YouTube
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