フランチャイズオーナーとして開業をする時に、年収を参考に業種を選択していませんか?業種別の平均的な年収を知ると開業するヒントになる上に、今後事業拡大をしていく際にも役立ちます。ある程度の年収が見込めないと、独立開業しても事業を継続できなくなり、廃業に追い込まれる危険性があります。
本記事では、業種別のフランチャイズオーナーの年収と、開業後に事業を継続するためのコツを紹介します。フランチャイズの年収を理解し、万全の準備で開業できれば、フランチャイズオーナーとして高い年収を得られる可能性も高くなるはずです。
目次
1.業種別フランチャイズオーナーの年収
1-1.コンビニオーナーの年収
1-2.学習塾オーナーの年収
1-3.飲食店オーナーの年収
1-4.介護、福祉事業オーナーの年収
2.黒字化できるまでの期間
3.フランチャイズオーナーの労働時間
4.フランチャイズを選ぶための5つのポイント
4-1.需要がある業種を選ぶ
4-2.自分が興味や関心がある業種を選ぶ
4-3.初期費用が準備できるかで選ぶ
4-4.本部のサポート体制で選ぶ
4-5.競合の有無と強さで選ぶ
5.フランチャイズオーナーになって高収入を得るためには
5-1.事業計画を細かく立てる
5-2.集客に力を入れる
5-3.複数店舗を持つ
6.まとめ
1.業種別フランチャイズオーナーの年収
まずは、4つの人気な業種別に、フランチャイズオーナーの平均的な年収を紹介します。
コンビニオーナー
学習塾オーナー
飲食店オーナー
介護、福祉事業オーナー
紹介する年収はあくまで平均ですので、経営の仕方や本部の方針によっては大きく稼いでいる人もいますし、反対に全然稼げない人もいることは理解しておきましょう。
1.コンビニオーナーの年収
コンビニのフランチャイズオーナーの年収は500万〜700万が平均と言われています。24時間経営が多く、人件費や光熱費にお金が掛かるため、売り上げが大きい割にはオーナーに入ってくる金額はそれほど多くありません。さらに、夫婦経営をしているオーナーの場合は、世帯年収となるためひとりあたりの年収は少なくなります。立地がよく、複数店舗が経営できると高い年収を得る可能性は高くなるでしょう。
2.学習塾オーナーの年収
学習塾のフランチャイズオーナーの平均的な年収は500万ほどです。学習塾の収入は生徒数に依存するため、集客できるかが大きな鍵となります。開業したばかりであれば集客が難しいため、フランチャイズで有名塾の名前を借りると集客しやすくなるでしょう。学習塾の場合は、集客と複数店舗の経営で高収入を狙えます。
3.飲食店オーナーの年収
飲食店のフランチャイズオーナーの場合は、種類にもよりますが、400万円が平均です。飲食店のフランチャイズの場合は、冷蔵庫の購入やシステム導入で初期費用が高額になる場合があります。しかし、有名なブランド名で開業できると集客もしやすく、年収も比較的早く上げられる可能性があります。
4.介護、福祉事業オーナーの年収
介護事業や放課後デイなどの福祉事業のフランチャイズオーナーの年収は、500万円〜700万円が平均です。介護や福祉事業のフランチャイズは、高齢化により需要があるとともに地域や社会に貢献している実感を得られやすい特徴があります。評判に左右される場合もありますが、集客や経営がうまく行けば年収1000万も狙える領域です。
2.黒字化できるまでの期間
フランチャイズオーナーとして安定した収入を得るためには、早期に経営を黒字化しなければなりません。経営が黒字になるまでに時間が掛かると、事業自体が失敗に終わってしまう可能性もあるからです。想定した年収を早く確保するためには、フランチャイズを選ぶ際に黒字化できるまでの期間を算出して、資金の確保などの準備を整えておかなければなりません。
ちなみに、放課後デイのフランチャイズを展開しているGrannyの場合は、稼働率が40%で黒字になるため、約半年で黒字経営を実現できます。さらに、稼働率を80%まで上げれば月の利益が100万円も可能な事業モデルを提供しています。
3.フランチャイズオーナーの労働時間
開業するフランチャイズを決める時には、オーナーの労働時間を考慮しなければなりません。どんなに高い年収が見込める事業でも、オーナーの労働時間が長すぎると体調を崩し、事業が失敗に終わる可能性があるためです。
そのためフランチャイズを選ぶ時には、オーナーが一人で回さなければならない事業モデルは避けるべきでしょう。パートやアルバイトを雇用し、オーナーの単純な労働時間を減らせる事業が理想です。オーナーが経営方針の決定や集客に集中できれば、高い年収を実現できる可能性が高まります。
4.フランチャイズ選びの5つのポイント
いくら利益を出すことを求めていても、年収を知るだけではフランチャイズを選ぶ材料には足りません。そこで、フランチャイズを選ぶ際の5つのポイントを解説します。
需要がある業種を選ぶ
興味や関心がある業種を選ぶ
初期費用が準備できるかで選ぶ
本部のサポート体制で選ぶ
競合の有無と強さで選ぶ
それぞれのポイントを詳しく解説します。
1.需要がある業種を選ぶ
フランチャイズに限らず、サービスを提供したり、商品を開発する際には需要があるかどうかを見極めなければなりません。需要がなければ利用するお客さんも少なく、経営が続かないからです。
例えば、高齢者ばかりの住宅街で学習塾を経営しても集客がうまくいかず、児童生徒を集めることは簡単ではありません。まずは、開業したいと考えている地域に需要があるかどうかを見極めてフランチャイズの業種を選びましょう。
2.自分が興味や関心がある業種を選ぶ
どんなに需要がある業種でも、自身の興味や関心がなければ経営はうまくいかない可能性があります。先述したように、黒字化までには時間が掛かりますが、興味や関心がないと辛抱強く継続して経営ができないからです。教育に関心があるなら学習塾を選んだり、障害児に興味があるなら放課後デイを選んだりと、興味や関心があるだけで経営にも熱が入ります。経営に熱が入れば、事業としてもうまくいく可能性は高くなるでしょう。
3.初期費用が準備できるかで選ぶ
フランチャイズで開業する場合、加盟金や店舗の家賃など初期費用が掛かります。業種によって初期費用の金額は異なるため、フランチャイズの業種を選ぶ際にはその初期費用が準備できるかも判断基準の一つです。初期費用を準備する方法としては、自己資金で対応するか、融資を受けるかなどがあります。必要な初期費用を計算し、準備できるかを考慮し、フランチャイズの業種を選ばなければなりません。
4.本部のサポート体制で選ぶ
フランチャイズに申込む前に、本部のサポート体制が十分かどうかを調査しておきましょう。開業したばかりでは、経営方針や集客の方法などわからないことばかりのため、サポートの有無は経営の成功を左右するためです。本部のサポートの有無だけでなく、サポートが受けられる期間やどこまで教えてもらえるかまで調べておけると安心して開業ができます。
5.競合の有無と強さで選ぶ
フランチャイズの業種を選ぶ時には、開業する場所における競合の有無や強さを調査しましょう。開業しようとする地域に競合が多すぎると、お客さんの取り合いになり経営はうまくいきません。さらに、競合が少なくても全国的に有名な店舗が競合にいると厳しいです。例えば、コンビニが多い場所にコンビニを開業しても、高い売上は見込めません。まずは開業する予定地域での競合の有無や強さを確実に調査して、慎重にフランチャイズの業種を選ぶ必要があります。
5.フランチャイズオーナーになって高収入を得るためには
独立開業がゴールではなく、売上を作り続けて収入を得られなければ、事業を継続することはできません。そこで、フランチャイズオーナーとして高収入を得るために継続するべきコツを3つ紹介します。
事業計画を細かく立てる
集客に力を入れる
複数店舗を持つ
1.事業計画を細かく立てる
フランチャイズオーナーとして開業した時点で事業計画を細かく立てておかなければ、高収入は目指せません。行き当たりばったりの経営をしていると予算が底をついたり、経費が無駄に掛かって収入が全く得られない状況になる可能性があるからです。予算はいくらで、経費がどの程度掛かり、どのくらいの売上が得られるかを細かく計算し、事業計画を立てて経営に臨めば高収入に近づけます。
2.集客に力を入れる
フランチャイズオーナーとして開業し、収入を上げるためには集客は欠かせない課題の一つです。どのような業種でも集客さえうまくいけば、高収入を得られます。集客するためには、チラシを配ったり、WebサイトやSNSを有効活用する方法があります。地域によっても集客方法を考えなければなりません。例えば、高齢者ばかりの場所でSNSで集客しようとしてもうまくいきません。その場合は、チラシで集客するなどの工夫が必要です。フランチャイズオーナーとして開業する時点で、集客の方法は最優先で考えておかなければなりません。
3.複数店舗を持つ
フランチャイズで1店舗目の経営がうまくいった場合には、複数店舗を展開すると高収入を目指せます。1店舗目でうまくいったノウハウを複数店舗で活かせれば、利益を出せる可能性があるからです。ただ、固定費などの経費が高くなるため、慎重に展開しなければなりません。
6.まとめ
今回は、フランチャイズオーナーの年収を業種別に紹介しました。それぞれの業種の年収を参考にしつつ、自分に合った業種でフランチャイズで開業できれば高収入を得られる可能性は高くなります。さらに、地域や社会に貢献できる業種で開業できれば、やりがいにも繋がります。
フランチャイズの業種の中でも、放課後デイや介護事業は収入を得られながら社会に貢献できます。Grannyでは、放課後デイのフランチャイズを展開しています。少しでも興味がある方は、まずは資料請求かセミナーに参加して実績や収入の推移を確認してください。
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